くまさんのくまだなのこと
冬がやってきました。 みんなの山小屋に泊まりに行きました。 秋のころからあちこちにクマ棚がありましたが、冬になると葉っぱがみんな落ちてしまい、クマさんの作ったクマ棚だけが姿をあらわします。 おばあちゃんのくり林のくりの木にはたくさんのクマ棚があります。 ひとつのくりの木に3つあるものもありました。
あたりは雪が積もっています。 でもクマさんの作ったクマ棚は葉っぱが落ちることもなく、なぜかそのまま残っています。 クマさんがつばをいっぱいつけて、糊にしてくっつけたのでしょうか?
会長のくろーさんに聞きました。 クマさんは樹の先にある実や葉っぱを食べるのに、たぐりよせて食べてはおしりの下に敷いてしまうそうです。 そうするとだんだんおしりの下に小枝や葉っぱがたまっていって、あんなクマ棚になるのですね。 ということはもしかしたら・・・あの葉っぱにはクマさんのうんちがついているかもしれません。
くちゃい・・・・かも(~_~;)
さて、今年はたくさんのクマさんがハンターの人に撃ち殺されました。 とっても悲しいことです。 山の木の実がなくなって降りてきたら殺されちゃいました。 もちろん人を襲ったらいけません。 でもクマさんも生きなければなりません。 もっといい方法があるんだと思います。 とても残念で、とても悲しいです。
クマさんはくりが大好きです。 だからおばあちゃんのくり畑の樹に登って、くりを食べました。 おばあちゃんは「しかたねえ。今年は山の木の実がないから、くれてやったよ」と言っていました。 今年は蕎麦の実もみんな不作でした。 でもとりあえず生きていけるなら、少しくらいはクマさんにあげてもいいんだと思います。 そうすればまた来年、クマさんがもっともっといい森を作ってくれるかもしれません。
クマさんのクマ棚を眺めていると、お山の上で犬の吠える声が聞こえました。 そのあと人間の声、そして鉄砲のパンッパンッという音がしました。 ウリ坊かウサギさんが撃たれちゃったのかな。 猟師さんなら仕方ないですが、趣味のハンターなら・・・悲しいことです。
クマさん、来年の春には起きてきて、いっぱい食べてください。 そして一緒にゆたかな森を作りましょう。 じゃあ春までおやすみなさい。。。
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