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2007年5月14日 (月)

アマゴくんとイワナくんのこと

01_30 渓流の魚の中でも王様と女王様がいるとすると、ヤマメ(アマゴ)が女王様でイワナが王様にあたるでしょうか。 まあ王様というのはちょっとヘンなので、渓流の主というほうが良いかもしれませんね。

最初の写真はアマゴの上半身?のアップです。 ヤマメとアマゴの違いは体側の朱点にあるのですが、アマゴの朱点はとてもきれいです。 鮭の稚魚を見たことがある人は、似ているなと思われたかもしれませんが、サケマスの稚魚はどれも良く似て、パーマークという楕円形の黒い模様がついています。 (カラフトマスを除く)

02_14 では女王様の下半身をご覧ください。 尾びれの上下が朱色になっているのがきれいですが、ハラビレの反対側背びれの後ろにちっちゃいヒレが出てますね。 これをアブラビレといいます。 サケマス類についている(たぶん)なんの役にも立たないヒレですが、これがあることが渓流魚の身分証明ともいえます。 もっともシシャモやワカサギにもあるのですが、彼らも渓流魚の親戚ということでご理解ください。  瀬音の森の源流部会ではこのアブラビレを少しだけ採取しDNA鑑定をして、あちこちの沢のイワナの起源を探っています。

02_15 今度はイワナの顔です。 これはメスのイワナかな? オスは顔つきが精悍で口先が尖っている傾向があります。 わずかに朱斑がありますが、これはニッコウイワナです。  なんとなくアマゴに比べるとドン臭いというか、おっとりした感じがします。 毛鉤釣りをしているとやはり岩魚のほうがおっとりと出てきます。

01_31 これは今年日川で出たイワナです。 やっぱりメスでしょうか。 良く見ていただくとイワナにもうっすらとパーマークがあるのがおわかりになると思います。 実はイワナは地方によって紋様がかなり異なります。  瀬音の森のメンバーはそれを調べようというのです。 昔、関東平野が海の底だったころ、周囲の川とを行き来するうちに、地殻変動で陸封されてしまったイワナの起源を探るのは、日本人のルーツを探るのに似たロマンがあります。

Photo 瀬音の森の起源となったニフティサーブの会議室で伊豆半島衝突説によりアマゴとヤマメの生息域が東西に分かれたのではないかという議論がありました。 実際に小田原・熱海あたりは朱点のないヤマメに1~2割アマゴが混じり、反対の西側の伊豆半島の河川ではアマゴの率が上がり、駿河湾に注ぐ富士川などでは完全にアマゴになるという実績もありました。 こうなると百万年~億年の話になってしまいますが、そういうことを大のおとなが真剣になって探るのもまたロマンだという気がします。

魚釣りをしているとそんなことまで考えてしまうのですが、それもまた楽しいものです。

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