カタバミのこと
カタバミ・・・小田急線の下北沢駅のそばに「かたばみ荘」という旅館がありました。 もしかしたら旅荘かたばみだったかもしれません。 なにしろ下北沢を根城にしていたのは昭和時代、1980年をはさんで前後数年だから、もう30年近く前のことです。 そのかたばみは駅前連れ込み旅館・・・今で言うラブホでした。 無論入ったことはありません。 当時は下北沢の住人でした。 「かたばみって何のことだろう?」とは思っていましたが、特に調べることもなく30年が経ちました。
実はかたばみとは野草の名前にもあったんですね。 とても小さな野草です。コンクリートやアスファルトの隙間に生えていることもあるくらい繁殖力の強い草です。 漢字で書くと「傍食」です。 推測するに路傍でもどこでも出てくるという意味があるのかと思い調べてみました。
本当のところカタバミは夜や高温乾燥時には眠るらしいのです。 そのときハート型の葉が半分にたたみ込まれるので、片方しかないように見えて、それで傍食というと書かれていました。 でも誰が片方を食べたというのでしょうか? それが気になります。
カタバミの葉の色にはこの写真のように赤褐色のものもあります。 花の色もちょっと濃い目に見えました。 しつこい雑草でもありますが、葉っぱのハート型がやさしさを感じさせます。
最後に下北沢のかたばみの名前の由来はおそらくはこの野花のカタバミから直接ではなく、カタバミをモチーフにした家紋からきたのではないかと思います。 ここで旅館をはじめた家の紋がカタバミ(方喰)であったのではないかと。 100%個人的な推量ですが。 ちなみにかたばみ荘は今では「ホテルレファ」という完全なラブホテルになっています。 その先には世界中のジャズメンがやってきた「マサコ」という喫茶店がありますので、意外とご存知のかたも多いかもしれません。
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