ヤマホタルブクロのこと
今日(7月28日土曜日)は暑い日でした。東京でも32度、訪れた小菅村もそれくらいありました。標高が650mほどあるので、もっと涼しくてもいいのですが、そこは暑さでは日本のトップクラスの山梨県、山里であってもやはり暑いのです。
こんな暑い時期、山里の春は色とりどりの花がそこかしこに咲いて華やかなのですが、夏は花が少ないうえ、咲いていても白い花が多いので、山渓を散策しても花を見て立ち止まることが少ないように思います。
ところが今日はいくつかきれいな色の花を見つけました。 そのひとつがこれ・・・ヤマホタルブクロです。花期は6月~8月、主に本州の山間部に生えます。写真の背景は林道跡です。春先にはちゃんとしている大きな堰堤に向かう道なのですが、夏になると草が生え林道も隠れてしまいます。そんな礫地によく生えるのがこの花です。
ホタルブクロの名の由来は、昔こどもたちがこの花の中に蛍を入れて遊んだという説もあってなかなか風情があります。ただものの本によると、ホタルは「蛍」ではなく「火垂(ホタル)」、いわゆる提灯の意らしいのです。火垂は提灯を意味する古語ですから、提灯のような形をした花ということになります。 でも蛍を入れるほうが好きだなあ。
この花は地面に向かって咲いていますので、花の中を撮影しようとすると地面に寝そべって撮影しなければなりません。しかも高さがせいぜい30cmほどですから、実際は不可能に近いのです。そこでカメラ任せに地面にデジカメを置いてシャッターを何枚か押してみました。「おお、空がきれいだ」と気づいたのは家に帰ってからでした。
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