クサコアカソとイタドリのこと
花が咲かないような野草を識別するのはなかなか難しいです。 ある図鑑には載っていても、他の図鑑には載っていないものもたくさんあります。
この写真の野草はクサコアカソといいます。 私が使っている野草図鑑3種のうち1種にしかありませんでした。 忘れられやすい野草なのでしょう。
クサコアカソという名前も覚えにくいです。 林のへりの日陰に生えていますが、唯一目立つのはその紅色です。茎も葉柄も花もみんな紅色をしていて、葉のみが鮮やかな緑をしています。花は小さすぎて写真にうまく撮れないほどでした。葉はイラクサ科の典型といってもいいギザギザの葉で葉脈の間にさらに細かい葉脈が見えます。
いっぽうこちらは草の王様といってもいいかも・・・イタドリです。 餌釣りに使うブドウ虫(イタドリ虫)がつく大型の草で、太い地下茎で繁殖します。 イタドリの若い茎は4月に妙高のイベントで食べましたが、味はいまひとつという気がしました。よく見ると花のところに虫の幼虫がいます。
日本ではアメリカ大陸からの様々な帰化植物が猛威を振るっていますが、実はこのイタドリが今、北アメリカに渡りあちらで猛威をふるっているそうです。 実は薬草にもなるし、食用にもなるのですが、さすがにアメリカ人は食べないでしょう。
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