ヒヨドリのこと
今日はなぜかヒヨドリを沢山見かけました。 特に群れを成しているわけではないのですが、あちこちで鳴いていて、しかも大きいのでちょっと樹の上を見ているとすぐに見つかりました。 最初の写真はコブシの枝に留まっているヒヨドリです。 目の周りがちょっとっぽくてなんとなくサルっぽい感じがしなくもないかも。
ヒヨドリはいろんな鳴き方をします。 まだ繁殖期には早いのですが、訴えるように空を見上げて鳴いていました。 ボクはヒヨドリを山から下りてくる鳥だと思っていたのですが、北と南を行き来する渡り鳥でもあるようです。 ものの本には群れで移動すると書いてありますが、せいぜい数羽程度の群れしか見ていないので、一度大群を見てみたいものです。
ヒヨドリは晩春~夏にかけて繁殖期を迎えます。 林や公園などの樹上に巣を作り卵を産み雛を育てます。 基本的に一夫一婦で繁殖するので、1羽見かけると近くにもう1羽いることが多いようです。 木の実だけでなく、畑の作物も食べてしまうので害鳥にされることも多く、ちょっと複雑な気持ちです。
なぜなら、(これは推測も入っていますが)人間がスギなどの木を植えるだけで放置してしまった山林にもともと棲息していたのに、実のなる広葉樹が伐採されてしまい、その代わりとなる低木も放置林の下では育たないので、山から実りがなくなったのがヒヨドリが人里に暮らすようになった原因だからです。
害獣や害鳥を作り出したのは、近代の日本人なのに、逆にそのツケを彼らが被っていることに、ひとりの人間として心が傷むのです。 ヒヨドリもシカもツキノワグマもみんなボクらと同じこの星の生き物ですから。
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