アセビ(馬酔木)のこと
大きさ1~2cmの釣鐘状の白い花が咲いていました。 アセビ(馬酔木)です。 釣鐘タイプの花はいくつか見たことがあります。 去年紹介したヤマホタルブクロのほかにツリガネニンジン、渓流で見るイワシャジンなどがありますが、ほとんどは夏から秋にかけての花です。 ところがこの小さなアセビは春の花、そして野草ではなく樹木です。
純白で可憐な花ですが、実は有毒植物らしく、馬が食べると酔ったようにフラフラするという意味の名前になっています。 子供の頃、夾竹桃(キョウチクトウ)をかじってあまりの苦さに驚いたことがありますが、あれも毒木でした。 もちろんもういい年ですのでアセビをかじるようなことはしません。
林野にこのアセビがあるところは、周りの植物がシカなどの食害にあって少なくなっている場所が多いそうです。シカはアセビを有毒と知っていて食べないので、アセビの木が残ってしまうのです。 動物は利口ですね。
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