水のありがたみのこと
東京都内に井戸が何基あるのかを調べてみたがわかりませんでした。 実はあちこちにありますが、飲める井戸はほとんどありません。 厳しい水質基準があって飲料水には適さないのでしょう。 でも、災害時にそんなこと言っていられるのかという疑問が残ります。
子供の頃から川の水を飲むのにあまり抵抗感はありませんでした。 もちろん都内の川の水は飲みませんが、山で釣りをしていて沢の水を飲むことはよくあります。 それでもお腹をこわしたことはありません。
江戸の町は治水の町だったといいます。 井戸があり、下水もあったようです。 それを街ぐるみできれいに管理していて、人糞は東京湾の魚たちの貴重な食料にもなっていたのでしょう。 ものの本によると当時世界でもっとも人口が多いにもかかわらず、水も町もきれいで、リサイクルも十分に行われていたそうです。 その東京が今では浪費とゴミの街になっています。 ここ10年で多少はきれいになりましたが、まだまだ江戸には程遠いのかもしれませんね。
お互いが同じ江戸っ子として生きていた江戸と、お互いが名前も知らない人間として生きている東京、それが違いの元なのでしょう。 大切なのはお互いを知り、思いやるこころ、それが環境問題の根っこだということをなんでだれも言わないんでしょうね。
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