大井沢のこと
いい眺めです。 先月、鳥海へ行った帰りに立ち寄った大井沢からの月山です。 山頂付近は雲に隠れていますが、初夏だというのにまだまだ谷筋は雪渓に覆われていることが想像できます。 月山の冬は11月から5月まで、6月が春で7月が夏、8月下旬から9月には秋になります。 この短い夏を、岩魚もブナ林もそしていろいろな自然が謳歌しているように感じます。
大井沢に行くといつも鳶が空を舞っている様な気がします。 ピーヒョロロロと鳴きながらゆったりと弧を描いて回転していますが、関東の住宅地の鳶と違って、ちゃんと小動物など自然のものを捕らえて生きているのだと思います。 なぜかというと、人間との間合いがとても遠いからです。 30m程度の間合いで逃げてしまいます。 自然と付き合うのにこの間合いというのがとても重要だということを学んできました。 お互いを生かすための間合いが自然には、そして人との間には必要なのですね。
一方でほとんど間合いを持たないのがこのツバメです。 人間と共存しているといっても過言ではないと思います。 さすがに手を出すと逃げてしまいますが、場所によっては1mの間合いでも受け入れてくれます。 このツバメの間合いが短いのにはもうひとつ理由があります。 営巣しているのが民宿の部屋の中なのです。 カラスや鳶に襲われないための知恵でもあります。 だから人間はツバメの信頼を裏切ってはならない。 大井沢の人々はそのことをよく知っているようです。 いいところです。
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