嫌われ者のこと
嫌われ者の代表格、セイタカアワダチソウの花が付き始めました。 北米原産で明治時代に渡来しましたが、戦後になって休耕田などで異常繁殖し問題になりました。 日本古来のススキ野原を駆逐して、線路脇の風景を変えていったため、各地で撲滅運動が起こりましたが、今は繁殖力が弱まってきたようです。 もちろんボクもススキのほうが日本の風景に似合うと思うのですが、植物に責任はありません。 線路脇が瞬く間に変わっていったというのが今となってはなるほど、自然を帰るのは人間の文明なんだなと考えさせられてしまいます。
一方こちらのチカラシバは日本古来のものですが、これが嫌われるのは、きっと抜きにくいことが理由なのだろうと思います。 根っこを中心にとても粘り腰で容易に抜くこともできないし、鎌で刈るのも一苦労です。 たとえ踏みつけられれもまた息を吹き返す、そういう点では生粋の雑草といえる気がします。 これをチカラシバと名づけた祖先の感性がいいですね。
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