小賀野の製材所のこと(2)
いよいよ製材工場の作業を見せていただくことになりました。 工場には大きなトロッコのような機械があってレールにのっています。
固定された機械はノコギリの歯がベルトのようになっていて、すごいスピードで回転していました。 これで材を縦に切るのです。 まずは大学の門柱になるという直径50cm余りあるヒノキを、面を取るように切っていきます。 ヒノキはそれ自体脂がありますが、やはり鋸歯にはグリースを塗ってスムーズに切れるようにしています。
今度はケヤキです。広葉樹はまっすぐな材が少なく、加工が難しいのであまり扱っていないのですが、ここ丸圓ではそういう珍しい樹木をたくさん扱っています。木目がすばらしいのがそういう材の特徴で、いい材に出会う確率もまた低く円重さんは「勉強だ」と言って、今のレベルが数多くの失敗の上に成り立っていることをほのめかしておられました。
円重さんのお孫さんがやってきて、大好きなおじいちゃんと一緒に機械に乗っていました。 これがまたほほえましくて・・・でも、三代目になるかどうかはまだわからないようです。
この大型機械では樹を横に切ることはできませんので、そういう時は上右の写真のようにチェーンソーが出てきます。 大胆に切っているようで居て白い帽子の宮崎さん(この方も同業の経営者)が樹皮についた土などを丁寧に取り除いて、機械に負担がいかない様に工夫していました。 (つづく)
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