妙高の花のこと(3)
先週の妙高はヤマザクラの開花期だった。
先日のサクラの話にも記したが、サクラは種類が多い。 しかし山にはおおむねこのマメザクラ系が多いように思う。 花の大きさはソメイヨシノの半分~3分の2程度。
わずかにピンクがかっているこの透明感のある花色はソメイヨシノよりもずっと上品な感じがする。 葉が同時に出てくるのもいい。 生命感がある。
こちらは樹高の低いほうのヤマザクラ。 おそらく違う種類だろう。 ピンクが強いし、花の大きさも2割程度小さめ。 小ぶりの葉がまたいい。
ヤマザクラはあまり群生していない。 しかし斜面のあちこちに淡い花色を散りばめる。 私はこういうサクラが好きだ。
最後はキブシ。 キフジ・マメフジ・マメブシなどの別名がある。 低木なのでこの釣鐘状の花が穂になって垂れ下がるのがちょうど目線の高さになる。
開花期は本には3月とあるが、妙高では5月に咲いていた。 この樹木は花が咲いていなければおそらく特定するのは難しいだろうと思う。
しかし、妙高の春は心が透明になる。
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