小菅の花(樹木編)のこと
車止めの山沢の脇に毎年咲く梅です。 今年は寒い日が長かったので、4月の中旬のこの時期にもまだ満開状態でした。
実は観賞用としては梅のほうが桜よりも歴史が深いんですよね。 古くは万葉集の時代から親しまれ、春を真っ先に告げる樹木の花としては、梅のほうが日本的だと思えます。 一方の桜、特にソメイヨシノに代表される近代の桜は、第二次大戦後の復興を機に全国の焼け野原に植えられたもので、現代の花見に至ったのはごく最近のようです。
こちらはマメザクラです。 小菅の山の尾根筋に生えていたものを山小屋のそばに移植しました。 毎年ささやかに花をつけてくれます。
もともとヤマザクラ系はそれほど鑑賞に向くものではありませんが、300種近くもあるという桜のいくつかの原種の一つでもあります。 これはコヒガンザクラ(マメザクラ)らしいのですが、私にはまだ識別できません。
登山道の入り口でアブラチャンを見かけました。 小菅には意外とたくさん咲いています。 好きな花のひとつです。
昔、この樹の実や樹皮を燃やして明かりをともしたのでアブラチャンと呼ばれるようになったそうな・・・フムフム。
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