藤の花咲く頃のこと
藤の花咲く頃・・・毛鉤のシーズンが到来する。 というのは毛鉤釣り士にとってはまさに短いシーズンの始動を一言で言いえている言葉だと思う。
この時期には水生昆虫の羽化が始まり、同時に渓魚は水中を流下する餌から、水面に照準を移す。 ドライフライの好季である。 峪の気温は15度を上回るくらい。 水温は10度近くになる。
そんな釣り士だからこの紫の山藤を見かけるとわくわくするのである。
ちなみに自宅近くにある馬事公苑の藤棚の藤はすでに花が落ちてしまっている。 人口の藤棚も見事だが、山の急傾斜のあちこちに山藤が咲くのを見ていると、人口の藤棚がまねっこであるような印象さえする。
人口の藤棚の場合、茶室の箱庭から見えるものが一番風情がある。 とはいえそんな箱庭を見たことはないので、いささか思い入れが入っている。
藤の花は意外と大きい。 直径が2cm以上もあり、それが幾重にも折り重なるように束になる。 マメ科なので、ツルを伸ばしてほかの樹木に絡みついている。
山林の管理ではお邪魔虫の藤だが、つりをする時にはシンボリックな存在になる山藤なのである。
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