神田川を下るのこと -井の頭公園編-
さて昨日ひとつおかしな表記をしてしまった。 神田川を用水路と呼んだことである。 もともとは川だった、それを用水路として使い「神田上水」という名称になったというのが正確。井の頭公園には7つの湧水があり、それが江戸の町の水になっていた。 今の池は濁り気味だが、心無い飼い主に捨てられて異常繁殖したアカミミガメ(ミドリガメ)もその高い栄養に支えられて生きている。とはいえミドリガメを捨てたのは主に私たちの世代である。
井の頭公園は桜の花見の名所。 だが、ソメイヨシノはもう寿命が迫っている。朽ちて池に倒れるのをかろうじて人間が防いでいる状態。接木によってハイブリッド化されて作られたソメイヨシノだから致し方ない。 次に植えるのは、エドヒガンやオオシマの原種に近いものにしてほしいと思う。
井の頭池の豊かな水が流出するのはまずひょうたん橋から。ひょうたん橋の下にさらに小さな池(ひょうたん池)があるが、何のためかはわからない。ここにはカワセミも営巣しているらしいが、小魚が豊富だからもっといてもいいと思う。聞いた話だとせいぜい数羽しかいないらしい。
ひょうたん橋はもしかしたら後々に作られたのかもしれない。 あるいは井の頭池に掛かる橋、弁天橋などと同じ扱いをすべきだろう。 一般に神田川の最初の橋はここから20mほど下流の「水門橋」である。
これが水門橋。 左岸に橋名の碑がある。 以前は丸太デザインだったが、いつの間にか石組みデザインに変わっていた。どうせなら最初の橋なのだから、本当の石組みの橋にしてほしかった。
ここから神田川が始まる。約25kmで東京湾に注ぐ、短くも長い水の旅。 どこまで下れるかは根気勝負だな。
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