暗渠探訪のこと -目黒川支流烏山川緑道 6-
環七を渡るのに横断歩道はない。 もともと川なのだから致し方ない。 世田谷線の踏み切りに沿った横断歩道を渡り環七の西側へ、MINIのディーラー脇から再び烏山川緑道に入る。
この辺りを含めて烏山川緑道ができたのは、昭和40年代後半。 完成は昭和49年である。 西暦で言うと1974年、私が上京したのが1975年だからその直前である。当時は下北沢、渋谷、中目黒を拠点に動いていたのに、この辺りのことはまったく覚えていない。
途中の路地に昔の初代ブルーバードを見つけた。これは310シリーズの312型で、1961年~1963年のモデルである。たぶん1200ccの3速マニュアル。マニア垂涎の車なのだろう。 この車を見ていると、烏山川が川であった時代にタイムスリップしたような気持ちになった。私が物心ついたころ、50年近く前の車である。程度もすばらしく、オーナーの愛情が溢れているようだった。
緑道にはこのような清掃のゴミ一時集積所がある。 地元の方が落ち葉を清掃しているのである。 昔なら焚き火になってサツマイモがホクホクに焼けているだろうに・・・今の東京ではそんなことしたらお縄になりかねない。
国士舘大学の裏手で新旧3代の法面を見つけた。 真ん中の石積みの土手が川だった頃のものだろう。 その後左のコンクリート、最近になって右のコンクリートの壁ができたようだ。やっぱり石組みが一番いいなあ。
この緑道の下に川が流れている証拠に、この雨水マスからゴウゴウと流れる水の音が聞こえてくる。多少臭いはするが、この音はいい。昔だけでなく今でも川だということを知らせてくれるからだ。
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