神田川を下るのこと -環七に地下貯水池-
環七に出てみると見覚えのある道路標示板があった。 神田川・環状七号線地下調整池(神田川取水施設)の表示板を何度も見ながら環七を走っていたが、ここにこれだけの設備が埋まっているとは想像していなかった。
環七の道路の地下40mに直径12.5m、長さ4.5kmの巨大な土管が埋まっていて、洪水時の神田川の水を一旦貯めているのだ。
断面図はこんな感じ。 先日書いたあの水門から水が地下深くに落ちていき、一旦溜まる仕組みになっている。後になってこの水をポンプでくみ上げ、処理をして再び神田川に戻すのだ。
上の図のポンプでくみ上げる丸い部分がこの写真の建物。 ちょうど環七の方南橋のそばにある。 都会の川は浸み込む土壌がないのですぐに溢れるが、ここでそういう調整をしているのである。 便利な都会に住んでいて気づかないうちに安全を享受しているのはありがたいことで、200年に1度の洪水に備えるスーパー堤防と違ってずっと実用になっているようにも感じられた。
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