頭高山(ズッコウヤマ)と渋沢丘陵のこと (2)
傾斜のある里道を歩く。 立派な農家の庭にたわわに柚子が実っている。 もうすぐ冬至だ。 冬至といえば柚子湯。 冬至に柚子湯に入ると1年中風邪をひかないという言い伝えられているが、どうやら冬至と湯治を掛けての言葉らしい。でも柚子湯は体が温まるのも事実。
右手の斜面から水の流れが車道に沿うようになり少しいくと、車道をくぐった水路は砂利道へとつながっている。 この流れは渋沢丘陵の北側に沿って流下し、秦野で金目川に注ぐ室川という小河川。 『ホタルの棲める川に』という看板が立っている。(後述地図 ④)
農道は麦の植えられた田んぼの間を室川と併走する。 のどかな景色だ。 水質さえよければホタルは可能だと思えた。
もう1本の車道に近づくと向こうの斜面に所狭しと立ち並ぶ住宅が目に入る。 この辺が神奈川の里山らしい。
農道から車道に出ると『若竹の泉』という湧水がある。 名水と記してあるがそのまま飲めないともある。 でも飲んでみた。 思ったより水温は高い。 山の湧水に比べれば?だが、地元の意気込みを感じるモニュメントが立っている。(後述地図 ⑤)
泉蔵寺の入り口を左にとる。 古めの東屋の脇に頭高山の道しるべ。 真新しい石仏観音がそびえ立つ。 泉蔵寺はパス。 古刹のイメージがない。 のちに調べたら開創は1481年と意外に古い。 次回は立ち寄ってみよう。(後述地図 ⑥)
コナラの黄葉が逆光に映える。 秋深い。 風も冷たくて、でも気持ちがいい。
<続く>
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