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2010年12月30日 (木)

御前山登山のこと

御前山(奥多摩)に得さんと12月27日に登ってきた。 当初曇りだった天気予報は快晴に変わった。(普段の行いが良いから?)

Imgp1791 当初は奥多摩三山(大岳山・三頭山・御前山)のうちの三頭山に登る予定だったが、都民の森が月曜日休業のため駐車場が使えない。そこで急遽御前山に変更した。奥多摩有料道路に入ろうとするとゲートが閉鎖している。案内板を見ると9時から通行可とある。間もなく先ほど追い抜いた軽自動車が止まり、中から職員の方が出てきた。「9時まで開けられないのでちょっと待ってね」と言われる。素朴なおじいさん二人。毎日この仕事をしているのだろう。いい仕事だし、お年寄りにとってはとてもモチベーションのある仕事だと思う。

9時ちょうどに手動でゲートを開く。 挨拶を交わして月夜見第二駐車場へ向かう。

Imgp1799 9:20 月夜見第二駐車場をスタート。 鞍部の小河内峠まで1.7km、御前山まで4kmの表示。 最初は急な下りで、標高1,090mの駐車場からもっとも低い鞍部の970mまで120mの標高差を下る。 帰りにこの道を最後に登るのかと思うとちょっと暗くなる。

Imgp1806 登山道の道幅は広いのだが、落ち葉と霜柱で足元が安定しない。長い下りが続く。最初の下りは楽といえば楽。ただ後で辛くなることを承知しておかねばならない。

Imgp1808 登山道のあちこちに霜柱がある。 長さは10cmほど。 しかしその分だけ、落ち葉が腐葉土になり水分を含んでいるということで、山が豊かな証拠でもある。そしてザクザクと霜柱を踏み潰す音が冬の登山らしくて楽しい。

Imgp1820 10分で120mを下り970mの鞍部。左に行くと1045mの小ピークがあるがここは巻き道を選択する。山頂までに6つの小ピークがあるが半分は巻きたい。

Imgp1832 次のピークも奥多摩湖側に巻き道が付いている。 尾根の道は明るくて気持ちがいい。 周辺はコナラを中心にブナ、シデ、クリ、カンバなど多くの樹種が見られる。 最初に見られた杉林はこのあたりでは少なくなった。

Imgp1835 また細い鞍部に出る。 標高は1030m。 正面に惣岳山と御前山が見えてくる。まだまだ距離も標高もありそうだ。

Imgp1841 10:00 ようやく小河内峠に到着。登山地図ではここまで55分の道程。 それを40分できたわけで、かなりのハイペース。 若い頃、空手と登山をやっていた得さんの健脚に引っ張られたからだと思う。 小河内峠でしばし休憩を取る。 ここから奥多摩湖へのルートもある。

Imgp1859 標高1050mの小河内峠からは長い長い、とても長い登りの連続。まずは1200mの小ピークに向かう。 南側がヒノキ林なので落ち葉はない。

Imgp1880 小河内峠から惣岳山までは危険マークの付いたルート。 狭い斜面をトラバースするかと思うと、滑落危険なヤセ尾根が連続する。途中で「山岳耐久レース45km地点」の立て札がある。信じられない。こんなところでレースをするなんて人間のやることじゃない。

Imgp1904 ヤセ尾根の真ん中にブナが陣取っている。 左右は急斜面。 ブナの根に躓かないように注意してやり過ごす。 正面の山頂が少し近づいてきた感じ。 尾根のブナはきれいだ。 総じてここの樹木はまだ小さいが、これから50年100年と経つと大きな尾根の樹になっていくのだろう。

Imgp1928 1200mの尾根から1341mの惣岳山には長い登りがまっすぐに続く。このあたりはカタクリとニリンソウの群生地なので、踏み込まないようにロープが張ってある。周辺はコナラ、ヤマザクラ、ダケカンバ、ミズナラ、ブナが見られた。 特に大きなクリノキが沢山あって、秋にはかなりの収穫が期待できそうだ。 4月のカタクリよりも10月のクリのほうが個人的には期待度高し。

Imgp1953 11:30 惣岳山(ソウガクサン:1341m)に到着。小河内峠からルート図では50分を1時間20分掛かった。 どうも登りは苦手というか、メタボの体重が負担でスピードが上がらない。おそらくシニアにもジュニアにも追い抜かれるだろう。 まあこれからこれから。

Imgp1968 惣岳山から一旦30mばかり下ってそこから多少足場の悪い道を100mほど登ると御前山。どうも一旦下って登るのはきつい。 でもきっと景色のご褒美が待っている。

Imgp1971  奥多摩の山々を望める展望箇所があった。 雲取山から鷹ノ巣山を経て奥多摩駅に下る石尾根が手前に、その置くには秩父との境の峰々が一望できる。ここはまだ東京都なのだ。

Imgp1985 南側に開けたところでは富士山が良く見える。 さすがに距離があるので霞んでいるが、やはり富士山は雄大だ。

Imgp1998 12:00ちょうど、御前山山頂に到着。標高1,405mと決して高くはないが、気持ちのいい山だ。 山頂には三角点がある。 ここで昼食。 気温が氷点下なのでガスの火が弱々しい。 手でボンベを暖めながらお湯を沸かし、カップヌードルを食べる。 冷える山頂で食べるとインスタントラーメンも豪華に思える。

Imgp2000 山頂から奥多摩の山を望む。 右のピークが鷹ノ巣山(1736m)、左奥が雲取山(2017m)だ。もう雪が積もっている。 東京都にも2000m級の山があるのだ。

Imgp2003 南を見ると丹沢山塊。 手前のミズナラの樹に熊棚があった。 この山にもちゃんとツキノワグマがいることに喜びを感じる。 おそらくはクリやナラを食べて今頃は冬眠しているのだろう。

Imgp2008 13:00 山頂を出発。 すぐに先ほどの富士山を見た場所に着く。 先ほどは南斜面に掛かっていた雲が取れて、陽光を雪の斜面が反射している。 日本人は富士山が好きだ。 どの山に行っても富士山が見えることを大いに喜ぶ。

Imgp2030 下りのヤセ尾根を慎重に歩く。 足が疲れているので危険度が増しているからだ。 それでも得さんはかなりのハイペース。 私はマイペースでゆっくりと降りていった。

Imgp2039 14:05 帰りの小河内峠。ルート図の55分に5分遅れで、それほど遅くないかも。 奥多摩湖が良く見える。 少し気温が下がってきたようだ。 ただ、今日は一日あまり風もなく、いい登山日和だったなあ。

Imgp2046 覚悟していたので最後の駐車場への登りは左程つらくなかった。 駐車場に到着したのは15:00ちょうど。ルート図の1:15分よりも20分早い到着。 それを得さんはさらに10分早い到着だった。 毎週山に通っているとはいえ、かなりの健脚だ。

Imgp2053 途中浅間尾根から東京の街が見えた。 スモッグと霞ではっきりとしないが、都心部の高層ビルが視認できた。 正月になるとこれがもっとくっきりするから、人間の文明がいかに大気を汚しているか一目瞭然だ。

とはいえ天気に恵まれた楽しい登山だった。 得さんに大いに感謝したい。

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