春の小川を歩くのこと (3)
線路を勝手に横断するわけには行かないので踏み切りに回ると線路脇に恰好の路地があった。 これで線路をくぐった暗渠の場所にいけるはずだ。
まさに線路の反対側は一番下がった場所だった。 しかもマンホールがあり、線路にはそれらしき痕跡もある。 これが河骨川の上流だ。
歩いていくと参宮橋駅から富ヶ谷に抜ける道路との交差点に春の小川の看板があった。 この道に間違いない。 ちょうど正面にオペラタワーが見える。
路地を進むと塀が凹んでいて車止めブロックがあるのに柿の木が植えてあるおかしなポイントがある。 この間に車を止めるのはなかなか難しそうだ。
やがて銭湯の跡。 最近まで営業していたのだろう。 このあたりは昔は学生下宿も多かった。 今は高級住宅とリッチなマンションが幅を利かせているが、ターミナルから1~2駅の各駅停車しか止まらない街は家賃も安く昭和時代は学生にはうってつけだった。
路地は狭くなるがきちんと看板が設置されている。 まるで誘導されているみたいだ。 先の路地にはお約束の車止めがある。
路地の奥で暗渠の道は右へ折れ曲がる。 長妻氏のポスターがしつこいほど貼ってあった。 そういえば暗渠の道には選挙ポスターも多い。 とはいえ選挙用ではなく日常用のポスターばかり。 人が通って見て行くからこそ貼るのだろう。 それだけ生活に密着した道だということか。
代々木4丁目35番地で水源この先という表示があった。 あまりの親切さに驚きがさらに増す。 これで最後に井戸でもあれば完璧なのだが。
曲がった先は刀剣博物館。 なにやら物々しい。 首都高4号線方面を望むと下り坂が途中から上りになっている。 あのあたりかな。
ついに春の小川の水源にたどり着いた。 電柱に春の小川の水源スグとある。 しかしその差すほうにあるのは豪華なマンションだけ。 どうやらこのマンションの少し下がった駐車場が水源だったようだ。 親切な看板が電柱にずっと付いていたのが一番の驚き。 最後は井戸や池ではなかったのがちょっぴり残念。
おまけだが、このまま首都高を目指して歩くと、行き止まりになるように見えるが、まるでマンションの通用口のような道をたどり階段を上ると高速脇の西参道に出られる。 河骨川・・・なかなか面白い都会の探検だった。
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