代々木川から渋谷川へのこと (3)
表参道を歩道橋で渡る。 明治神宮へまっすぐに続く道である。 それと交わる渋谷川の上はバス停になっている。
反対側の親柱。 左にはブルガリの路面店。 はるか遠くに渋谷のセルリアンタワーが見える。
さらに渋谷のほうに歩いていくとおかしな道が左についている。 これはブラタモリでも引っかかっていた場所。
側道を進むとまたキャットストリートに戻る。 ちょうどキディランドの前だ。 キディランドはご存知の通り、以前は表参道にあった。 こんなところに引っ越したのかと驚く。
その側道の終わりは面白いマネキンでキャットストリートに合流。 向こうから歩いてきたカップルが指差して笑っていた。
まもなく穏田橋の親柱。 これに気づいている通行人はほとんどいない。 でもここいらに川があって橋がかかっていたのだよ、それも東京五輪の前までね・・・と教えてあげたくなるが余計なお世話だろう。
このあたりは古い護岸のパイプを使っているように思える。 まだ道路の下には水流があるのだろう。
明治通りにぶつかるところが宮前橋。 ここの落書きはアートだ。 でも落書きはよくないのだよ。
明治通りの歩道橋からキャットストリートを望む。 トラックが邪魔だ。 でもこの斜め感は悪くない。
宇田川の合流点までは自転車置き場になっている。 しかし右手には工事が始まった宮下公園から逃れたホームレスのブルーシート団地が連なっている。 写真を撮っていたらひとりのホームレスがガンを飛ばしてきた。 動物と一緒で目をそらすと負けだから、睨みかえす。 「チェッ」と舌打ちをして逃げた。 事情はあろうが、都会にいるのは甘えている証拠だと思う。 野に出でてサバイバル生活を送るほうがかっこいいのになあ。
ゴールのハチ公前交差点。 これが今の渋谷だ。 そういえば夏目漱石の随筆に渋谷は沼地の寂しいところと書いてあった。 それから100年。 街は変わるが、地形は変わらない。 川も痕跡を残す。 その変わらないものを探して歩くことができること、その平和さ加減に大いに感謝したい。
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