PLAさんとの釣りのこと
念願の水曜釣行会への参加、今回はPLAさんと二人である。鮭川のとある支流を目指して、寒河江から2時間弱の走り。高規格道路が新庄の街中まで開通していて、かなり時間短縮ができた。
川沿いの林道は途中崩壊していてその手前で車を止めて入渓。しばらく私が先行するがまったく反応がない。こうなると釣っていて疲れる。さすがに疲れてPLAさんと交代するが、名手PLAさんの毛鉤にも反応がない。
ついに最初の堰堤までやってきた。ここで私は堰堤での釣り。ようやくまずまず良型の岩魚が出てくれた。25cmを超えるずっしりとした重さの魚体に満足と言いたいところだが、やはり流れの中で掛けたいのがテンカラ釣り師の願い。
私が釣ってしまったので、堰堤上からはPLAさんにも釣ってもらうが、なかなか出てくれない。この川は年々渋くなってきていたのだが、ここまで魚影が薄いとはPLAさんにとっても想定外だったようだ。
PLAさんが深瀬のある場所で交代してくれた。ここで初めて流れの中で岩魚が飛び出した。堰堤の岩魚よりも少し小さいが、瀬で掛けるのはやはり気持ちがいい。まもなくまた堰堤になったが、この堰堤では音無し。
本当に反応が薄いのだ。走る岩魚の姿もない。だんだん不安になるが、救いなのはこの川は型がいい。いくつかの堰堤を越えてさらに釣り上る。
白い花を付けた樹が目立った。白雲木(ハクウンボク)である。白い花はあまり目立たないのだが、初夏の花としてヤマフジに続くように咲く。今回はヤマフジも咲いていた。堰堤は3m~5m程度なので、比較的容易に巻くことができる。
途中左岸から滝が落ちていた。滝のある場所では空気が巻いていて涼しい。ここまでPLAさんはまだ釣果なしで顔も曇りがち。月山の沢では私の2倍は釣る名手だから、余計に納得がいかないのだろう。
ようやくPLAさんが瀬で岩魚を釣った。あまりの渋さと魚影の薄さに、1尾釣ってもあまり満足ではなさげ。それでも私の接待の釣りをしてくれたので釣果が薄いわけで、ちょっと申し訳なかった。
脱渓予定の堰堤手前にイタヤカエデの巨木がある。こんなに大きなイタヤカエデは見たことがない。幹周り4~5m、樹高は25mほどあるだろうか。山形の奥山にはこんな素晴らしい巨樹がたくさんある。この川には大きなサワグルミの木も何本かある。東北の山の豊かさを優しく見せてくれているようだった。
最後の堰堤の手前の流れで良型の岩魚が出た。竿にずっしり重みが伝わる。岩魚は瀬尻で待っていて、毛鉤が次の段に落ちる直前にほとんど水面を割ることなく静かに現れた。こういう掛け方がいちばん満足度が高い。
岩山付きの堰堤が今回の脱渓点となった。反応がなかったので、いい場所ではポイントをPLAさんが譲ってくれたことが良型3尾の要因だった。この川、PLAさんも書いているが、しばらく回復を考えて見守るほうがいいかもしれない。
PLAさんと釣るのは毎年楽しみだが、PLAさんも忙しく、毎年という訳には行かなくなっている。しかしもう10年以上も付き合っているのに、まだ接待モードで気遣ってもらってほんとうに有り難い。また、よろしくお願いします。
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