夏休み山形釣行のこと (2)
二日目は県北へ向かう。いつもそこそこの釣りができているK川。ここはかなりの確率で先行者がいるが今回は運良く誰もいなかった。
車止めから直接入渓しても釣れるのがこの沢の良い所。アブが若干うるさいが、まあ何とか我慢できるレベル。例年は7月の末から旧盆までの2週間がアブの最盛期、今回は完全にその時期の釣行だから、アブを我慢しなければ釣りにならない。
沢の下流域は岩魚と山女魚の混棲。得さんは岩魚を釣るが、私に出るのは山女魚の方が多かった。流す場所の違いだろうか。得さんが比較的緩い流れを中心に釣っているのに対して、私は流心周辺で掛けることが多かったような気がする。
段々と沢の核心部に入っていくと、フトコロのある流れになってくる。型も次第に大きくなってくるから楽しみだ。
7寸ほどの山女魚が出てくれた。沢の茶色っぽい石に合わせて少し黄金色掛かった山女魚である。ただこの沢の底石には滑る石があるので要注意。何度か水中の石に足をとられることがあった。
珍しいパーマークパターンの山女魚が出た。九州のエノハにはこういう模様があったが、この沢では初めてだ。岩魚との混棲域なので、山女魚もゆっくり目に出る気がする。
昼食をとった後、上に枝のかかる釣りにくいがフトコロのあるポイントで得さんがなんと尺岩魚を釣った。精悍な顔をした31.5cmの大岩魚である。なんと先月も得さんは尺岩魚を釣っている。なんという猛者だ。久々にこの大きさの岩魚を見た。
最初の堰堤のところで「俺はもう満足した」と得さんが脱渓したが、私は尺岩魚を見せられて釣欲が収まるわけはない。そのまま小一時間堰堤上をやることにした。
登山道が近づくところまで約50分の釣りで釣果を伸ばし、この沢で16尾を数えるところまで釣ったのだが、27cmどまり。尺岩魚なんてそうそう釣れるものではないし、それが同日に来る確率は極めて低いことを痛感して脱渓。
脱渓点からは約30分の登山道の下り。強い夏の日差しを豊かな森の樹々の枝が和らげてくれる。大きなカツラの樹がたくさんある。本当に豊かな森なのだ。
残念だったのは車止めに戻ると軽トラが止まっていて、得さんの話では投網とかすみ網とヤスを持って青年が入渓したらしい。根こそぎ岩魚を獲ってしまうのか。ひどい話だ。地元ナンバーだったが、密漁の疑いがある。もし学術的な調査なら致し方ないが、多分前者だろう。残念なことだ。
さて、まだ日が高いので、前回得さんが尺岩魚を釣ったところへ行こうという事になった。アブが飛び回っていてうるさい。早く出発してしまおう。
| 固定リンク | 0
コメント