山岳の渓流や沢を釣っていてしばしばすばらしい自然林に出会うことがある。そして通うようになると、毎回挨拶をする樹木が出来てくる。対象となる樹木はさまざまだが、森自体が包み込んでくれる場所というのもまれにあって、中でもブナの森がいちばん気持ちがいい。
ただ多くの人々が人間の歴史を反省するようにブナを賞賛するが、同じ森にはブナのような生き方をする別の樹木もあったりする。下の写真のトチノキがその一例。ブナは雪の重みに倒れながらも復活を果たして曲がりブナとして大きく育っていくが、このトチノキはそれをまねるかのように地面すれすれを横に這い、そしてそそり立っていた。ちょっと感動的な樹木だった。
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