山形釣行第3週二日目のこと
さて2日目は待望のOT川。 M氏の自宅からは近いが東京の我々にとっては別天地の渓である。 天気予報は朝のうち雨のち曇り。 向かう県道は降っていないので、若干の水量アップはあれど期待。
ところが目的地のダムに着いてみると現地の水量はかなり大目。 これは上流は無理だと見ただけでもわかるくらい。
いつもは放水していないダムも写真のような状態で、これは下流をやるしかないかと車で林道を下ることにした。
未練がましくダム下の流れを見下ろす釣り人たち。天気には勝てない。どんなに鍛えても人間は自然には勝てないのだ。
M氏の愛車はランクル100の最上グレード。 素晴らしいクルーザーだが日本の林道には何しろ大きすぎる。それでも4人乗って移動するのには世界にこれ以上の車はない。準備を整えていざ下流へ向かう。
3kmほど下流に行くと水量は少なめ、これは釣りになると入渓。鳥さんがまずはバラシ。続いてM氏も大物を掛けるが水中の流木に絡まれて取り込めず。やはりかなり食いは浅い。ここでもそうなのかと半ばあきれ気味。
M氏はフライフィッシングのベテラン。里見栄正仕込の実践的なフライフィッシングの名手だ。最近はもっぱら海外に興味が向いてきているらしく、自宅でも1mのスチールヘッドを釣った写真を見せていた。
気がつけばもうお昼。雨がまた降ってきたので樹の下で昼食をとる。午後から回復するはずの天気がその逆である。もっとも山岳渓流で天気に文句は言えない。お天道様に従うまでだ。
今年の爆弾低気圧はこのあたりにもゲリラ豪雨を降らせた。写真ではわかりにくいが、この岩は幅がバスの2台分、長さはバスの1.5倍以上もある巨岩。 その上に幹径30cmほどのへし折れた樹木が乗っかっている。凄い自然の力である。
さらに雨足が強まったので私と得さんは雨宿りしていたが、M氏が戻ってこない。 心配はしていない。 それどころか猛者はダム下まで行って釣っているだろうと予測、私がダムまで行ってみると予想通りダム下で深瀬の岩魚を狙っていた。残念ながら岩魚は用心深く、毛鉤を咥えることはなかった。
「もう上がりましょう」と30mほど上空から声をかけたのが聞こえたのか、M氏はダムの左岸をよじ登り、ダム上のつり橋を渡って戻ってきた。
ダムから下ると得さんと鳥さんは居なかった。これはバス停まで戻っているなと思ったら、やはりバス停のテントの下で雨宿りしていた。バス停といっても登山客の会員バスで、マイクロバスが下流の集落からここまで1日2便のみ。 テントまで雨は強く全身ずぶ濡れになった。
アプローチの点ではこういう渓ではフライは絶対的に有利である。 テンカラはかなりの接近戦になるから、水量が増えるととてもつらい。まあそれでもテンカラでがんばるのがそうめにすと?かな。
Mさん、同行ありがとうございました。雨ながらとても楽しい釣りになりました。
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