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2012年9月23日 (日)

里海

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土曜日に行った九十九里蓮沼の海岸に海に出ることのないボートがあった。 夏の海水浴シーズンはこの船の周りにちびっ子が集まっているんだろうなあ。今は誰にも見向きもされていないようだったけれど。

私が子供の頃、海は生活に密接した存在だった。瀬戸内の港町の育ちだからである。暇さえあれば海に川に釣りに行った。いろんなものが釣れた。五目十目は当たり前だ。それだけ海も川も豊かだった。ここ10年で自然環境はかなり回復したと思うが、その前の30年で壊したものはその何倍もの自然だった。

日本人は流行に移ろいやすい。原発のこともそうだし、荒らしてきた国土のことも、すぐに意識の外に置き忘れてしまう。里山そして里海、それは人が関ることで初めていい方向に戻ることができるということを忘れないようにしたい。

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2012年9月22日 (土)

たまには海に

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たまには海にも行って見よう。そう思ってカミサンと娘の中欧旅行の見送りの後、成田から九十九里浜に行ってみた。成田から太平洋は20kmあまりと意外に近い。

夏も終わって秋風が吹いてくる彼岸の日、海にいるのはサーファーばかり。曇天なのであまりきれいではないが、こういう海もいい。乾いた砂地ではプチ砂嵐もあって、眺めていて楽しい。

場所は蓮沼の南浜。真上を成田へ着陸する飛行機が飛ぶポイント。 今日は雲が低いので、雲間を出たり入ったりするジェット機をまるでもぐらたたきのように感じた。海もいいもんだ。

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2012年9月20日 (木)

秋の山形釣行 最終日

今回の一連の釣行で最終日は定めていなかった。4日なのか5日なのか、前回連続で釣ったときは4日が体力の限界に近いと感じたが、釣ってみてやはり4日が限界だということを再確認した。もっと若ければなあ・・・。しかし時間と金と体力が三拍子揃うなんてことはなくて、大体どれかが欠けているもの。

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今回はPLAさんとある山岳渓流の下流部に入った。踏み跡を下ること20分あまり、そこから小さな水流をたどり沢の下流部に出る。本流との出合を見るために場を荒らすのは覚悟でさらに下ってみると、本流はかなりの水量だったが、沢は若干渇水気味とはいえちょうどいい水量。

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釣りはじめて1投目、PLAさんがこの沢の最大サイズを掛けた。「今日は小さいのがいっぱい釣りたい」なんていうから、こういうのが出てくるのだ。しかしPLAさんも思わずドヤ顔。私も驚いた。

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今日一日はのんびり釣ろうという話になっていたので、そこそこ釣った後にコーヒーブレイク。残念ながらマリオコーヒーではなく、市販のネスレだがとても美味しくいただいた。こういうゆとりのある釣りはほんとうに楽しい。

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今日はまずまずの型が沢山出る。4日目になるとつい写真を撮るのも億劫になってくるが、そこは岩魚への礼儀、できるだけ撮影して差し上げるようにしている。

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PLAさんも次々に岩魚を釣っている。さすがに盛期のようにすべてのポイントで出るわけではないが、食い渋りするものの3つくらいポイントを少ししつこめに流すと出てくれる。釣り人はわがままなもので、出ない2つのポイントに文句を言うが、これで満足すべきなのである。9月なのだ。

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スギゴケを見つけた。京都大原三千院の庭などでよく見かけるが、自然のスギゴケの持つ生命力は一味違う。思わず流れをバックに何枚も撮影してしまった。

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そしてこの苔むした純粋な自然の流れの中で遊ばせてもらえることに感謝しながら最後の1時間を釣り上る。

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下流から上ってくるとこのゴールのあたりでようやく人工物に出くわす。堰堤である。日本の山にはほとんどの川に堰堤がある。砂防上必要なのだろうが、できればないほうが岩魚にはありがたい。 TVに出た大鳥寿岡集落の大滝清策さんが「昔は川床が見えないくらい岩魚が遡上してきたんだべ、ダムができるまではね」と言っていたのがまさにその姿。いつか魚の上下できる川に戻したいものだとつくづく思う。

さて4日目にしてやはり体はぼろぼろに疲れてしまった。観光して帰ろうと思ったが、ちょっと具合がよくなさそうなので、翌日未明に東京へ戻った。少し眠って目覚めたら発熱していた。そこから残りの休日5日間は体を休めるだけだった。ま、いいか。

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2012年9月19日 (水)

秋の山形釣行 第3日

3日目は雨の予報だったので観光にしようと思っていた。しかし夜が明けてみると晴れ間が多く見える。西の空も明るい。そこで急遽安楽な川へ行くことにした。ちょっと遠回りをして他の川を覗いたら、横浜ナンバーや新潟ナンバーの車が停まってフライフィッシャーが釣りをしている。遠いところからご苦労様ですとつぶやいたが、よく考えてみたら自分も品川ナンバーだった(笑)。

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先行者はいないようなのでいつもの場所から入渓することにした。案の定しばらくは出ないが、少し遡行したところできちんと出てくれた。 この川、型は大きくないが裏切らない。

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腹の中心はオレンジだが、全体的に川石の色に近くなるのか白っぽいのがこの川の岩魚の特徴。15㎝から20㎝のサイズが続く。そんな中でヘンな出方をした魚がいた。掛けてみると小さい。「おやおやおちびさんを釣っちまった」と手にしてみると、山女魚・・・ここには山女魚はいないはずだが。もう一度しっかり見たらそれはイワメだった。

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山女魚が強いが、背中の斑が岩魚っぽい。以前にも同じような魚を釣ったことがあるが、どこだったか覚えていない。でも山形では結構多いようだ。

さらに遡行を続けていると上流から餌釣りのおじいさんが降りてきた。釣り下ってきたのだが、しきりに済まなそうにしている。「いや荒らしてしまって申し訳ない」と、そんなことはないのにいい人だ。話をしてみると品川で生まれ育ち、20年ほど前に山形に越してきたらしい。こうして平日にのんびり釣りに来たのを邪魔したのはこっちのほうだ。

おじいさんは上流に戻って行った。私はここで脱渓することにして、藪をこいて林道に戻った。しばらくしておじいさんの乗る四輪駆動車が追い越し際に軽くクラクションを鳴らして通り過ぎた。気持ちのいい人だ。「粋」だな。

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道沿いにはツリフネソウが咲き乱れている。尻尾がくるりと巻いた紫のツリフネソウ、そして尻尾が巻かないキツリフネも咲いていた。

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昼には川を離れて、郁楓庵へ向かった。明日の作戦会議だ。

いやあ、山形って本当にいいところだ。

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2012年9月18日 (火)

秋の山形釣行 第2日

2日目はテンカラ名人都筑師匠との釣行。 都筑さん、私より10才ほど年上なのだが、30代の若者をして同行はきついと弱音を吐かせるほどの健脚。やはり同行はいささか緊張する。

寒河江の道の駅に早朝に待ち合わせ、そこから2時間掛けて釣り場に向かう。釣り場は毎年訪ねている山形随一の渓流である。車止めに駐車し仕度をする。去年もここから1時間以上歩いてから入渓した。さあ、頑張ろう。

ところが都筑さん20分ほど歩いたところで入渓するという。ここからじゃ上までは行けないと思ったが、疲れずに入渓できれば釣りが楽になる。

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水温は16度だがまだ朝早いので岩魚の反応はない。やはり陽がある程度上がってからがドライ毛鉤の真骨頂である。

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ところが今回は様子が違う。毛鉤を覗きに来る岩魚すら見えないのだ。私が釣れないのはわかる。しかしなんと都筑さんも釣れない。毛鉤を沈めたりアクションを与えたりしても反応はない。入渓してからもう4kmも遡行しているが、出たのはチビ岩魚が1尾。もちろん私はまだボウズである。「この川でボウズはありえないよね」と都筑さん。実際私にとっては、いったい何が起こっているのかわからない心理状態に近かった。

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やっと都筑さんが良型を掛けた。 「居る事はいるんだ」と私も頑張るがやっと1尾目をかけることができたのは脱渓地点まであと数百mのところだった。

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いや、1尾にこれほどほっとしたことはない。例えれば管理釣り場で1尾も釣れないようなものかもしれない。

ところがこの先から次から次へと良型が掛かりはじめた。「なんだなんだ、これまではなんだったんだ?」と思わずつぶやく。先行者がいるならここで急に出るわけがないし、結構とんでもないスピードで遡行しているので、追いつかない訳がない。先行者は絶対にいないと確信できた。

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いやはや最後に帳尻合わせするように沢山出てくれたが、一時はどうなることがと焦った。脱渓して吊橋を渡りながら、この渓はやはり8月までなんだと思うようになっていた。

岩魚は産卵のために遡上する。関東では10月下旬から11月初旬だが、ここは半年雪に埋もれる奥山、11月には雪が積もり始める。そして6月まで雪に閉ざされる。4ヶ月で1年分変化するのである。そういえば最後にバタバタと出た岩魚たちは比較的水深の浅いところにも多くいた。すでに産卵の前段階に入っているのだろう。

後に数日前にここに入った釣友に聞くと、そのときは都筑さんが最初に良型を掛けた1kmほど下流までは出なかったとのことだった。やはり岩魚はある程度まとまって遡上しているとしか思えない。

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帰り道は登山道。 途中最高に美味しい水場があったり、涼しい風が吹いてくる写真の滝があったりして楽しくも楽チンな下りだが、日差しが暑くて参った。今年は残暑が終わらない。きっと秋が短いなと思った。

いつもの倍近い距離を遡行するのに、リードして下さった都筑さんに感謝したい。

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2012年9月17日 (月)

秋の山形釣行 第1日

今年も山形詣でに余念がない。9月9日の日曜日、東北道は予想に反して渋滞もなく順調に車は北上。交通量が少ないのでオートクルーズが使えて楽チン。到着時刻を昼過ぎと見込んで、若手釣友の塚ちゃんには午後1時頃と言っておいたが、西川ICを出たのは11時半頃だった。大井沢キャンプ場で待ち合わせ、塚ちゃんはなんともうそこにいた。

今回は来年から三河に戻る塚ちゃんがまだ釣っていない川をということで、私が数年来通っている道のない沢を案内することにした。この沢は山菜道を抜けて下流をパスすることもできるが、もったいないので山菜道の出口に車を停めて橋から入渓することにした。

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水温は14度、さすが山岳渓流だけあってこの猛暑の季節でも15度を下回る。1尾目はポイっと釣らせてもらって、塚ちゃんの番だが、バラしてしまう。合わせが強すぎるのだが、実は結構良型を釣る。もっともテンカラを初めてまだ2,3年だからそれにしてはアプローチも居つき場所の見込みもしっかりしている。

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実はこの沢は良型が多い。アベレージサイズは22~25㎝。塚ちゃんも好調に釣り上っていく。抜け道の山菜道のポイントまでにお互い数尾ずつをすでに釣ってしまった。

今年はこの沢も例外でなく、1発で出ないことが多い。二度三度流すと反応してくる岩魚が多いのである。もっとも何年か前「秀」さんと来たときには10投目で出るということもあったので、秋の岩魚は警戒心が強まって難しくなるのだろう。

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渓にはダイモンジソウが盛期を迎えつつあった。秋の奥山の沢沿いを可憐に彩る小さな花だが、これを見たくてこの時期に沢に入るといっても過言ではない。長いこと渓流釣りをしていると、魚だけでなくこういう花鳥風月に魅力を感じるようになる。爺くさいと言われることもないではないが(笑)。

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塚ちゃんが良型を掛けた。「尺あるんでないの?」「いや、ないですよ」というやり取りの後、じゃあ計ってみようということで、実測すると残念ながら29㎝だった。 それでも強い合わせの塚ちゃんがしばらく寄せられずにいたので尺のパワーはあったと思う。 実はほとんど同じ場所で「秀」さんが尺岩魚を釣っているがもう10年も前のこと。やはりここは型がいい。

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しばしばここで終わりにする場所、二股である。今回も午後からの釣りなのでここで終わることにした。時折通り雨も落ちる天候、無理は禁物だ。

この沢の唯一の弱点は沢通しに下らなければならないこと。これがいやだという人は多いが、私は意外と好きである。それでも450kmを運転してすぐに釣りに入った後なので、ちょっと膝に来る。帰りは途中から山菜道を選択する。しかしこの道がほとんど消えかかっていた。何度となく歩いているので外れても道を見出せるが、1,2度しか歩いていない人は迷うかもしれない。

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どんなに迷っても手を差し伸べるように目印になってくれるのがこのミズナラ。樹齢400年以上、中は空洞になっているがまだまだ樹勢は強い。ここからは道もはっきりしている。まもなく車に到着。 塚ちゃんも満足してくれたようでよかった。

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