安全寺坂と蛇坂(港区)
聖坂を下ると左手に三田中学校、その先の阿含宗の建物を左に折れると普連土学園へ上る潮見坂になる。 この坂はあっという間の坂。坂上から東京湾(江戸湊)が見える坂を潮見坂と呼ぶ。今は各地の富士見坂と同じく何も見えないが、江戸時代はここから芝浦の潮の満ち干が観察できたとある。
突き当りを左に折れると普連土学園。 普連土学園の渡り廊下の下をくぐるあたりが頂上になる。 いい雰囲気の路地になっている。 その先の丁字路を右に行くと安全寺坂、左が蛇坂である。 まずは安全寺坂にまわる。
江戸時代に写真の右側に安全寺があったらしい。 今あるのは長運寺。 下った桜田通りの向かいは慶応大学の三田校舎。 明治の初期は寺社だったが明治の終わりには慶應義塾になっている。 同様に普連土学園は明治のおわりには普連土女学校とあるので、どちらも歴史は長い。 桜田通りを回り込んで、ケーヨーD2の角から蛇坂に上る。
蛇が出ることがあったので蛇坂とあるが、いい加減なネーミングだ。 蛇くらいどこにでも出る。 今の東京ならともかく、江戸時代ならば青大将とシマヘビが喧嘩していても珍しくもないだろう。
蛇坂を登り、再び潮見坂を下ってから三田駅に出た。 高輪は細長い台地。 縄を張ったように二本榎通りが背骨になっている。 高縄が訛って高輪となったようである。
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