« 南麻布の坂 (2) | トップページ | 坂道歩き »

2015年11月 5日 (木)

南麻布の坂 (3)

イラン大使館からは人のみ通れる路地を歩く。 道幅は1mほどだがこういう道が好きだ。 民家の軒先を掠めるように進むと絶江坂の坂下に出る。 絶江坂も道幅が狭いが車は通れる。 とはいえ軽自動車でもすれ違いが無理な道幅。 下の写真は登って行った軽自動車と下ってきたセルシオが鉢合わせした場面。軽自動車が左の延命院に入って無事すれ違うことができた。 麻布はお金持ちの街だが大型車には向いていない。

Dscn1635
しばらく上ると緩やかにカーブしながら高度を上げていく。 右手の垣根がいい。 垣根の向こうはずっと墓所である。 南麻布も寺社が多い。

Dscn1636
坂上の若松寺の門前を右に折れて下ると普通の街並みになる。 突き当りを左折して北へ向かう。 少し歩くとマンションの1階角に麻布コロッケののぼりがあった。 近所の住人らしき人が「食べた?」と友人に聞きながら通り過ぎた。 美味しいのだろうか。 しかしこの辺りから路地の角という角に警察官が立っている。 街の風景を撮影しようとカメラを構えると睨んでくる。

Dscn1640
今週は日中韓の会談があるので、韓国大使館のあるこの仙台坂を中心に麻布周辺はおそらく100人体制の警備に入っているように見えた。 上の写真の縞模様の塀の建物が韓国大使館だ。 坂下に数人、坂上にも数人、各路地ごとに一人ずつ配置されている。 しかしテロ対策のような緊張感はないので、本当のテロに襲われたらひとたまりもないかもしれない。

仙台坂は伊達家の下屋敷や旗本屋敷が密集していた場所だったのでこう呼ばれた。 意外と傾斜はきつい。仙台坂上を右折して、運動場の交差点から広尾駅方面へ下る。

Dscn1641
有栖川公園脇の下り坂が南部坂。 左の塀はドイツ大使館。 ドイツの観光告知がずらっと貼り出してある。 なかなか楽しい下り坂で思わず何度も足を止めて見た。 南部坂という名前は有栖川公園が盛岡藩主南部家の屋敷があったからである。

Dscn1645
南部坂を下ると出発点の麻布ナショナルマーケットに付く。 今回はついでに公園の反対側の木下坂を歩いた。

Dscn1646
こちらにも機動隊が控えている。 写真の車両は2台とも警察車両だ。 木下坂は備中足守藩主木下備中守の屋敷があったから。 麻布周辺は江戸時代大名屋敷だらけだったようだ。それにつけても警察の多さには閉口した。 木下坂の先には中国大使館もあるので、今回はこの辺で終わりにすることにした。

| |

« 南麻布の坂 (2) | トップページ | 坂道歩き »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 南麻布の坂 (2) | トップページ | 坂道歩き »