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2015年11月 8日 (日)

坂道歩き

子供の頃、山里で探検をして洞窟を発見したりして興奮した。 20年前から渓流釣りをするようになって、川筋を歩くのが自分の感覚にしっくりと来るので、ここ数年は東京都内で川筋を散歩したり暗渠を探訪したりしてきた。

それでもメタボ体形は一向に変わらないのでこれは高低差のある坂道探訪をすべきだろうと思うようになった。 運よく東京は坂の街。 特に西半分は大地を川が削った地形でできている。 まずは近所の川から歩き始めた。 神田川は井の頭公園の源頭から隅田川の出合いまで、その支流の善福寺川も制覇済み。 目黒川は支流の北沢川、蛇崩川、烏山川の大半を制覇済み。そんな感じで楽しんでいたが、その川の周りにはたくさんの坂道があることにも気づいていた。 ほとんどが河岸段丘なのである。

実は渋谷も河川が作った窪地。 そんなことを考えながら歩いていると、時系列で風景が変化するのを多少感じられるようになった。 CMで流れる「蛍の住む渋谷」はすでに私の風景としては存在している。

そんな坂道歩きを助けてくれる名著に最近出会えた。 探したのだろうと言われればそうかもしれない。まず1冊目はタモリの著。

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写真が面白い。 深い知性を持つ森田氏のエピソードも興味深い。 そしてタモリが師と仰ぐ坂道学会(実はタモリとこの著者だけの会)会長の山野勝氏の著書「大江戸坂道探訪」。 情報としては一昔前のものなので古いと思われそうだが、この時間差が高低差と同じくらい重要なのである。 高低差と時間差は掛け算で面白さに影響する。

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最後は坂道のパイオニアでもあると言い切れる横関英一(よこぜきひでいち)氏の著書「江戸の坂 東京の坂」。 横関氏は私が上京した翌年の1976年に他界している。古い書の復刻版になる。 これは昭和30年代~40年代の写真が多く、写真の解像度や鮮明さに難はあるがさらに時間差を掛けて興味が宙を舞う。

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これら3冊は今年の秋冬の私の晴耕雨読の友になった。 老兵のおもちゃである。

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