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2015年11月 4日 (水)

南麻布の坂 (1)

広尾駅で降りる。 広尾駅は上り線と下り線で出口が異なる古い作り。 上京した1970年代から変わっていない。 もともと西側の広尾商店街が広尾の中心だったが、有栖川公園と麻布スーパーマーケットに外国人が集まり広尾の国際的な雰囲気を作り出したために、東側もにぎやかになった。

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麻布スーパーマーケットの手前で右折するとすぐに広尾稲荷神社がある。  拝殿の天井には見事な龍の図が描かれている。 日本画家の高橋由一の作で歴史的にも意義ある絵らしい。 描かれた時代は江戸の末期。 すごい迫力を感じる絵だった。

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神社のとなり(拝殿の裏手)には庚申塚が3つ並んでいる。 江戸の初期から中期の物。 庚申信仰は庚申の夜に体内に住む三尸虫(さんしちゅう)が這い出し、天にその人の罪科を知らせて生命を縮めると信じられ、庚申の夜は眠らずに明かしたというもの。 室町以来あちこちにこの信仰の塚が作られた。 現代的な広尾の街にこれらがあることがとても素敵なことだと思う。

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そのまま天現寺方面へ進み、新富士見坂へ左折。 新しい坂だが、戦前の物とも思える欄干が残っていた。 荷車などが落ちるのを防いだのだろう。 クランク状に上っていくと間もなく新富士見坂の頂上。

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右折してフランス大使館方面へ向かう。 突き当りがフランス大使館の敷地。 そこを右に下りるのが青木坂。 最近拡幅されたようだ。

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こちらの方が富士が見えそうな気がすると思ったら、江戸時代はこちらが富士見坂と呼ばれたとある。 もっとも前述の古い欄干の辺りが一番富士が良く見えそうなので、明治になって開かれたときにあちらが富士見坂とされたのだろう。

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青木坂を降りて左折するとモダンな建築のフランス大使館がある。 ちょうど入り口にフランス軍の制服を着た高級士官らしき人がいた。 ここだけ日本じゃないような感覚に陥った。

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