虎ノ門~麻布台の坂 (3)
麻布台の坂はここからがディープなエリアに入っていく。 行合坂を下ると神谷町方面へ向かう路地がある。 これが落合坂。 途中クランクになっていたりして、勾配は緩やかだが、谷底へゆっくりと下っていく感覚が微かにある。
説明板には、我善坊谷へ下る坂で赤坂方面から往来する人が行合う位置にあるとあるが、意味がよくわからない。 谷底で左へ上がると我善坊谷坂、右へ上がると三年坂になる。
以前に歩いた時は榎坂方面からこの我善坊谷坂へ直接来たが、今回は上って下る。 タクシーに道を聞かれたが、我善坊谷に下る道はこれしかなく、坂下で工事をしているのでアークヒルズを迂回するしかないと伝えた。 都心の路地に入りこむタクシーは多いが、意外に知らずに入っている車も多い。
我善坊谷坂を下り、次は三年坂。 写真の突き当りを左折し、階段の坂を上るとまた突き当たって右折する。 いつから三年坂と言うようになったのかは不明。 江戸時代は名もない坂だったらしい。
とてもきれいな階段の坂だ。 傾斜は階段の坂としてはあまりきつくない。 坂上から六本木赤坂方面の眺めが良い。
坂上の巨大な建物は霊友会釈迦殿。 何があるのか興味もないが、宗教団体と金の臭いがする。 三年坂の上の道を進むとロシア大使館の前に出るのだが、途中左に下る階段を下りる。 これが雁木坂。
階段の上半分の石がとても古そうな風情のある坂道だ。 車が通らない坂道はいい、そして階段の坂道は車が通らない。
下半分は後年きれいにされてちょっと風情に欠ける。 雁木というのは雁の編隊のようにくの字になった敷石が並んでいたことに由来するらしい。 昔は階段ではなかったようだ。
少し神谷町方面に進んで西久保八幡にお参りする。 愛宕神社と同じように男坂女坂がある。 正面の階段が男坂。 上ると合気道か何かの練習をしていた。 脇の車道が女坂。 ここの欄干がとても古くて一つ一つ読んでいくと楽しい。 江戸情緒が石に刻まれている。
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