春日・白山の坂 (3)
白山下の交差点を西に渡り南下する。 指ヶ谷小学校入口を入ると登り坂になる。 これが伊賀坂。 由来は江戸の初期、ここに真田伊賀守(真田信直)の屋敷があったという説からくる。 NHKの『真田丸』で大泉洋演じる真田源三郎信之の婚外子信吉の次男で孫である。 上野沼田藩藩主。
指ヶ屋小学校はちょうど開口100周年記念とのこと、100年前というと1916年だからもう大正時代か。 自分が子供の頃明治100年という国をあげての祭りがあった。1968年のことだがつい昨日の様に覚えている。 計算してみれば明治+大正くらいの人生を生きてきたのだ。まあ言い換えれば爺さん。 伊賀坂上の変則交差点を右に進むと蓮華寺坂に出る。 右に下ると白山下交差点である。
蓮華寺坂は白山下南西角に階段がある。 この寺の名前が坂の名前。 日蓮宗本松山蓮華寺、開山は1587年。江戸時代徳川家光はしばしば白山のこの辺りに鷹狩に来ており、この境内の清水がたいそう気に入ったという。蓮華寺坂を上るとそこは小石川台地の突端。
小石川植物園の裏門から下り坂になるのが御殿坂。五代将軍綱吉がこの小石川植物園の地に白山御殿という別邸を持っていた。元は白山神社だった。 のちに一部が薬草を栽培する小石川御薬園になった。 その後今の植物園全体まで御薬園は広がったという。
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