小栗坂(千代田区)
駿河台周辺の坂の最後は小栗坂。 中央線沿いの皀角坂を下ると南に接する道がある。傾斜はかすかにあるかな?という程度。 この道は白山通りができるまでは水道橋への幹線道路だった。
標柱には次のようにある。「この坂を小栗坂といいます。『江戸惣鹿子名所大全』には「小栗坂 鷹匠町にあり、水道橋へ上る坂なり、ゆえしらず」とあり、『新撰東京名所図会』には「三崎町一丁目と猿楽町三丁目の間より水道橋の方へ出づる小坂を称す。 もと此ところに小栗某の邸宅ありしに因る」とかかれています。 明暦3年(1657)頃のものといわれる江戸大絵図には、坂下から露地を入ったところに小栗又兵衛という武家屋敷があります。 この小栗家は「寛政重修諸家譜」から、730石取りの知行取りの旗本で小栗信友という人物からはじまる家と考えられます。」
この坂を真っすぐに行くと神保町の交差点に出る。そこで九段坂から淡路町への靖国通りに当たるが、もとはこちらから淡路町への道がメインだった。そういう道の変遷を確認しながらの散歩もまた面白い。
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