吉郎坂(千代田区駿河台)
駿河台の坂道で一見して坂だと感じるのが吉郎坂。 甲賀坂を西に進み御茶ノ水橋の通りを渡ると急坂が始まる。
頂上は山の上ホテルである。 吉郎の由来は、明治大学の総長を務めた佐々木吉郎氏にちなんで近年つけられた名前。 佐々木吉郎は昭和初期の経済学者である。
吉郎坂の別名は甲賀坂と胸突坂。 甲賀坂は東側の坂が甲賀坂と江戸期から呼ばれていたのでここまでそう呼ばれていたのだろうか。また急な傾斜から胸突坂とのちに呼び分けられた可能性も高い。
坂下に石の標識があるが、これは昭和50年に町内会で設置したもの。 吉郎坂というネーミングは粋だと思う。 明大坂なんてつけられた日にはセンスがない。胸突坂は江戸のあちこちにあるし、やはり吉郎坂がしっくりくる。
| 固定リンク | 0
コメント