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2016年11月14日 (月)

雁木坂(千代田区駿河台)

現在東京23区に雁木坂は二つ(だと思う)。 横関英一氏が1981年に出した『江戸の坂東京の坂』には4坂が載っているが、霊南坂教会のところの雁木坂もなくなり、赤坂紀州邸(現赤坂御所)内の雁木坂は知る由もない。残るは飯倉の雁木坂とここの雁木坂のみである。

雁木とはもともと川や海から荷を揚げるために作った船着き場の階段状の部分や、城郭の中にある石垣や土塁に上るための階段をいう。雪国の古来のアーケード風の雪除けの屋根も雁木というがそれは別の由来がありそうだ。

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しかし駿河台の雁木坂はどこに坂があるかわからないくらいの微坂だった。 標柱がなければ決してここが坂道だとは気づかない。標柱によると、「この坂を雁木坂といいます。今はその面影はありませんが、昔は急な坂で雁木が組まれていたといいます。雁木とは木材をはしご状または階段状に組んで登りやすくしたもので、登山道などにみられます。『新撰東京名所図会』には〝駿河台西紅梅町と北甲賀町の間を袋町の方に行く坂を雁木坂と称す。慶応年間の江戸切絵図を見るに、今の杏雲堂病院の前あたりに「ガンキ木サカ」と記されたり″と書かれています」とある。

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高低差を表す段彩陰影図を見ると、この辺りは小さな谷になっていて、今はビルを建てるのに平坦地に均されてしまっているが、裏手の錦華坂から明治大学に向けて上り、そこから吉郎坂にみられるように急に下り谷底。その先でまた急な登り、今ある本郷通りの東で再び下るという半島の先の牛の蹄のような峪の地形だった。 林立するビルの基礎に平らに均されてしまって跡形はないが、そういう地形が江戸以前にはあったはずである。

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