幽霊坂(千代田区)
東京大神宮の道を西に進み、サクラテラスの裏を行くと角川書店の別館ビルがあり、そこを左折すると幽霊坂になる。
右手の民家の植え込みが影を落としていて、若干暗い。 江戸期には武家屋敷の林に囲まれてどの道も暗い道だったので幽霊坂と呼ばれるようになったらしい。 しかしこのエリアはどの路地の坂道もすべて幽霊坂という不思議なエリアである。
最初の路地は角川本社ビルの手前を下る二つ目の幽霊坂。 角川のビルの間になっていて今はとても明るい坂である。どうも幽霊坂の名前のイメージからは程遠い。道をそのまままっすぐに進み、次の路地に入ろうとすると簡易版の車止めがあった。 これが三番目の幽霊坂である。
地主坂井と書かれているといじわる地主のようなイメージが湧いてくる。 しかし何かの被害を受けたのだろう。 それでこのような対応に出たのかもしれない。 公道と私道の見分けは普通つかない。 役所の図面を見ないとわからない。 この辺は私道は舗装を変えるなどしないと、地主が加害者と思われても仕方ない雰囲気がある。
この三番目の幽霊坂が最も幽霊坂らしい。わかりにくい幽霊坂エリアなので、一度では理解しにくいが、路地の折れ曲がり方などは江戸の雰囲気を残している。 坂上に戻ると正面は元衆議院宿舎だったが今は広場になっている。その向こうに立つのは郵政省の宿舎。その北隣は有名な朝鮮総連のビルである。そのためか朝鮮総連ビルに入る広い路地には警察車両が何台も止まっていた。 ここを古地図で見ると蛙坂と記されている。 しかしまったく坂ではないので古地図のミスかもしれない。
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