前述の新坂は明治末期に開かれた道だったが、三年坂は江戸期からある坂道である。 三年坂という名前の坂は東京に6ヶ所ある。別名を三念坂という。江戸時代に三年坂とついた坂には、そこで転んだ者は3年以内に死ぬという迷信を伴っていた。しかし元々三年坂は寺や墓地のそばにある坂につけられた名称だったので、そういう話が伝わったものと思われる。
この辺りは江戸期には土手三番町といいその後五番町と名を変えた。 その昔はここに三念寺という寺があった。その寺の場所の坂道なので三念寺坂>三念坂>三年坂と変わっていったようだ。三念寺は本郷に移転した。壱岐坂南側の水道博物館の脇に今もある。
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