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2017年2月19日 (日)

茱萸坂(千代田区)

国会議事堂周りはどうも歩きにくい。 一般人に対して何倍もの警察がうろうろしているし、中には親切そうな警察官もいるが、概ね居丈高な印象を受ける。 組織の中ではエリート街道なのだろうが、交番のおまわりさんのほうが何倍もまともに思えてしまう。 この議事堂の南側を走るのが茱萸坂である。

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標柱には、「この坂を茱叟坂といいます。 またの名を番付坂ともいいました。『新撰江戸志』には、丹羽家の表門から見通すことができ、内藤紀伊守、本田伊勢守の間をぬけて 九鬼長門守の屋敷前へ出る小坂で、“両側にぐみの木ありし故の名なり” とかかれています。 また『東京名所図会』には、“番付坂・茱叟坂の一名にして、昔時山王(日枝神社)の祭礼には必ず此の所に花車(だし)の番付札ありて、其行列をあらためしよりいう” とかかれています。」とある。

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茱萸(グミ)坂の茱萸は実のなる低木で、私も子供のころ里山の茱萸の実を摘んで食べた記憶がある。 茱萸の木は今はないが、きっと江戸時代にはこの辺に茱萸の木があってそれで名付けられたのだろう。 江戸っ子はかなり適当な気質なので、そういう安易な名付け方があちこちにみられる。 一本松坂とか、さいかち坂とか、その木が無くなったらなんでその名前なのかわからなくなってしまうなんてことはみじんも考えない。 まあ、それくらいの世の中が一番暮らしやすいかもしれない。

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