日吉坂(白金)
桑原坂が接する目黒通りの交差点は日吉坂上。 ここから目黒通りは東に向かって下っていく。 この坂が日吉坂。 坂下は清正公の交差点。 清正公は坂下南側の覚林寺の通称。清正公はもちろん加藤清正である。端午の節句の清正公大祭にはわが子の成長を願う参詣客でにぎわう。 祭りの夜店は目黒通りではなく桜田通りを渡った天神坂に並ぶのは、昔の街道が二本榎通りだったことの名残だろうか。
日吉坂上の交差点と都ホテル前に標柱がある。「能役者日吉喜兵衛が付近に住んだためと伝える。ほかにひよせ、ひとせ、ひとみなどと書く説もある。」と記されていた。
以前は歩道のない片側2車線の目黒通りだったが、今は拡幅され広く整備された歩道で広々感がある。 坂の途中に三光坂上につながる細道がある。服部邸の脇を通る坂で、無名だが魅力的なので近々再訪したいと思っている。
坂下の都ホテル東京は今の名前はシェラトン都ホテル東京。 1979年に開業したが、その後海外ホテルチェーンと提携解消を経て今はシェラトンの冠をつけているが、所有は日本の近鉄である。
坂下は昔は小さな川が流れる沼地だった。葭が生え葭原を形成していた。その後江戸期には多くの寺が建てられて台地の武家屋敷も増えていったようだ。清正公の向かいは熊本肥後の国の細川家の屋敷だった。
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