内田坂(麻布)
麻布十番商店街を駅から進むとやがて外苑西通りに合流するが、その一つ手前を左に曲がると六本木高校(旧城南高校)。高校の敷地を回り込むようにコの字型に曲がっていく。 最初の入り口は麻布商店街の道と並走だが、高低差があるので途中階段でつながっているところもある。
場所は六本木ヒルズ側からいうと、ヒルズレジデンスの真裏になる。六本木高校の裏手を上るが、向かいの南山小学校との間なので、のどかで都心とは思えない雰囲気がある。この坂は明治の坂だが、南山小学校周辺が千葉県下総小見川藩の内田豊後守の屋敷だったので内田坂と名付けられた。
南山小学校の裏手は六本木高校の別校舎で渡り廊下が道をまたいでいる。 その先にある小さな公園にはヒルズ族の親子連れが遊んでいる。日本人と外国人が半々かむしろ日本人のほうが少ない感じ。 この公園の片隅に石碑がある。乃木希典誕生の地の碑である。内田豊後守の北側は長州長門府中藩(下関)の毛利の上屋敷で、その敷地内の長屋で1849年に乃木大将が誕生したとある。子供たちの歓声の聞こえる公園の片隅にはいささか似合わないが、長州生まれの私としては近しい感覚がした。
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