堀田坂(広尾)
堀田坂は日赤医療センターの北側の広尾ガーデンヒルズの前の道路から外苑西通りへ下る坂道。 この道は北が港区で南側が渋谷区になる区境の道である。ケヤキ並木がきれいな整備された道を東へ進むと、急に北へ曲がって下る坂が現れる。
坂の上下に標柱がある。「江戸時代には大名堀田家の下屋敷に向かって登る坂になっていた。」とだけ書かれている。 堀田家は下総佐倉藩の藩主。 老中にまでなった家なのでその名がついたのだろう。
この坂に続く崖は笄川の河岸段丘と思われる。この河岸段丘の端は広尾の聖心女子大学の敷地である。その南側で笄川は渋谷川に合流する。 広尾商店街は戦前は五の市といって5日、15日、25日に市が立った。 今はもう見られないようだが、江戸時代の末頃から栄えてきたらしい。それ以前の風景は安藤広重の「広尾ふる川」に描かれているようなのどかな風景だったと思われる。
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