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2017年4月15日 (土)

中坂(西麻布)

紺屋坂と北条坂の間にあるから中坂と呼ばれる。 一本松から狸坂、狐坂と西進するとこの中坂に繋がるが、中坂はすぐに終わる。突き当りに江戸時代にあったのは松平兵部少輔(ひょうぶしょうゆう)の下屋敷。三河奥殿藩の藩主。領地は今の岡崎市と長野県の佐久市という離れた国を治めていた1万6千石の小大名。

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松平兵部少輔の上屋敷もすぐ近くにあった。 おそらく今の麻布署の西、六本木ヒルズの東側あたりだと思う。 上屋敷は参勤交代で上京してきたときに住む本宅で儀式関連はここで行う。 下屋敷はいわゆる別宅で側室が住むことが多かったという。

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最初の一下りはかなりの勾配であるが、すぐに緩やかになる。 松平兵部少輔の屋敷の西側は前述の桜田の百姓地で田畑が広がっていた。 今は大都会の都心部の高級住宅地だが江戸時代は江戸の西の郊外だったのだろう。

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