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2017年4月 6日 (木)

饂飩坂(六本木)

前述の芋洗坂の途中スイートベイジル跡の前から外苑東通りに向かって上る直線の坂が饂飩坂である。今は何の魅力もない街の路地の坂で、昼間では納品の車が入れ代わり立ち代わり駐車していてすっきりと坂の写真を撮ることができない。ここの芋洗坂と饂飩坂の複雑な考察については故横関英一氏の『江戸の坂東京の坂』に詳しく書かれていて面白い。

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今の饂飩坂は短い区間とされているが、かつては芋洗坂と交差して麻布警察署裏の道までが饂飩坂だったようだ。道端の標柱には、「天明年間末(1788)頃まで松屋伊兵衛といううどん屋があったために饂飩坂と呼ぶようになった。昔の芋洗坂とまちがうことがある。」と書かれているが、どう考えても横関氏の説のほうが的を射ている。うどん屋があったとか芋屋があっただけでその名がいつまでも使われるはずはない。

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スイートベイジル跡の隣にある朝日神社は古い神社。弁財天も祀っているので、ここが水源近くだった可能性がある。神社の前を流下する川は芋洗坂筋を下る。天慶年間(938~946)には神社の前を吉野川という川が流れていたという話が朝日神社には伝わっている。芋を洗ったとすればこっちが芋洗坂というべきか。ただし饂飩の由来はよくわからない。現状は饂飩屋の説をとるしかないが、事実は違うような直感を感じている。

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