於多福坂(麻布)
六本木の外苑東通りを東へ、ロアビルの先の信号を右折すると、六本木の街の喧騒が嘘のように静かになる。 通りの西は東洋英和女学院、東側は港区麻布区民センター。 麻布地区総合支所前の信号を左に曲がると高級賃貸マンションの麻布テラス。家賃は概ね月100万以上と庶民には無縁の館。麻布テラスの玄関前を右に折れると於多福坂の坂上である。
一旦下った後平坦になり、その先で再び下り坂になる、踊り場タイプの坂道である。坂の上下に標柱があり、「坂の傾斜が途中でいったん緩やかになって、また下ったので顔の真ん中の低いお多福面のようだと名付けられた。」と記されている。
坂の中腹から見上げる。左の石垣の上はフィリピン大使館。 うっそうとした樹木に覆われて江戸時代の武家屋敷のイメージを残している。於多福坂の筋は当然江戸時代からの坂道だが、当時は両側に旗本の武家屋敷が並んでいた。そのイメージがそのまま残されているのは貴重である。
中腹の踊り場から下は開けた坂道になる。 写真(上)の右手は東洋英和女学院の敷地。 下りながら曲がっていく風景は悪くない。 この辺りも静かな坂道だが、一本東側は永坂の大通り、首都高速中央環状線が走る車だらけの通りだが、それを気づかせない雰囲気である。
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