スペイン坂(麻布台)
スペイン坂というとやはり渋谷宇田川町の旧パルコへ上る坂が有名である。 ここ六本木一丁目にもスペイン坂がある。 というかこちらの坂上にはスペイン大使館があるので、むしろこっちが本家かもしれない。道源寺坂とほぼ平行に通っている。
坂下に森ビルが設置した坂の説明板がある。「1986年(昭和61年)、20年近い歳月を経て、赤坂(Akasaka)と六本木(Roppongi)の結び目(Knot)にアークヒルズ(ARK Hills)が誕生しました。当時の民間における都市開発事業としては最大級の規模(56,000㎡)を誇り(中略)。そのアークヒルズの南側に位置するこの坂道は、六本木通りからスペイン大使館に繋がることから「スペイン坂」と名付けられ、多くの人に親しまれています。(後略) 2001年」とある。
並木の包む坂の雰囲気は近代の坂道にしてはよくできていると思う。 道源寺坂の景色が良いのでそれと比べると趣に欠けるが、まっすぐの坂にしなかったセンスを評価したい。こういう街路においては車道でも曲げることでスピードも緩み、結果的には住民も使いやすい道になると思う。もちろん長くなる分コストは嵩むが、看板の色などで規制するよりも、こういう景観センスで規制するほうが街は素敵になり発展すると思うのだが、マネー優先の社会はそうも行かないのだろう。
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