富士見坂(芝公園)
坂というよりも坂の痕跡である。 東京タワーの東側は台地からストンと落ち込む崖のような地形で、その先には広い芝公園や増上寺およびその元敷地がある。この東京タワー下の芝公園の一角にその痕跡がある。
写真のお堂は西向観音堂。 このお堂のある場所を昔は富士見台と呼んでいた。『今昔東京の坂』(岡崎清記氏)によるとこの数段の石段がその痕跡らしい。 台地にある東京タワーの地面は標高21mであるのに対して、下の芝公園は10mだから11mの崖という事になる。
人口の滝ではあるが、こういう滝(もみじ滝)ができるほどの崖になっていて、公園の中は涼しげである。崖下にある芝公園の芝丸山古墳は都内でも最大級の古墳である。 大きさはおよそ106m×40mの前方後円墳。5世紀ころの豪族の墓だろうと言われているが、具体的な記録は残っていない。
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