本氷川坂(赤坂)
赤坂南部の坂の中ではこの本氷川坂と南部坂が私は好きである。 本氷川坂の坂下は、勝海舟の昔の邸宅があった場所。 海舟が咸臨丸で渡米したり、江戸無血開城をに成功したころはここに住んでいた。
江戸時代は武家屋敷の林でうっそうとした急坂だったようだが、雰囲気は今も変わらない。
くねりながら勾配を登っていくのは気持ちがいい。 また途中にある石垣も江戸情緒を感じさせてくれる。
石垣は氷川神社のものだと思われる。江戸時代は氷川明神と氷川神社と別々にあったらしいが、明治時代に合祀され今の氷川神社になった。 なかなかの神社で、名木も多く気持ちのいい時間を楽しめる。 境内には平安時代には今井城があった。 当時の城は天守閣などはなく、豪族の屋敷のようなものだったが、地理的には攻めにくい丘の上の城だったといえそうだ。
坂上には由緒正しそうな門構えのお屋敷がある。 どうも日銀の持ち物のようだが、別説では江戸時代ここに屋敷を構えていた大名本多氏の子孫が住んでいるという話もあって、面白い。 それ以上深堀りしないほうがここの散歩を楽しめる。
坂上を左に曲がると氷川神社の鳥居があり、大銀杏が多いのでギンナンの時期は大変である。
| 固定リンク | 1
コメント