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2017年6月20日 (火)

比丘尼坂(市ヶ谷)

高力坂の坂上を右折し路地に入る。 ファッションブランドの三陽商会の本社の北側を左折すると比丘尼坂。 坂上に標柱がある。「『御府内備考』によると、昔、この坂の近くの尾張家の別邸に剃髪した老女がいたことから、こう呼ばれたという。」と書かれている。尾張家というのは今の自衛隊の場所にあった尾張藩の上屋敷。

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また、『新撰東京名所図会』には尾国坂(びくにざか)と書かれており、尾張国の屋敷のそばの坂だからという意味合いだろう。 普通にはこの由来のほうがしっくりくる。江戸時代は三陽商会前の道はこちらに曲がっており、この道を通って尾張藩屋敷へ出ていた。

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極めて短い坂だが、わずかに江戸情緒がある。 写真の石垣が効いている。 ごく普通の昭和の民家だが、石垣はもっと古いのではないかと思われるが真偽は不明。 北側の自衛隊との間の谷筋は、江戸以前は立派な川が流れていた。 そのためここは急傾斜になっていて、1本南の路地に行くのに階段になっている。

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短い坂だが坂下にも標柱がある。 この谷筋だが、新宿区河田町や富久町辺りから流れ出した沢を集めて、高力坂下で外濠に注いだ紅葉川という川。そして江戸時代までこの辺りは寂しい場所だったという。 靖国通りが通ったのは関東大震災の後であった。

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