戒行寺坂(四谷)
出羽坂下から谷筋の道を進む。 昔の谷町の筋、戦後は若葉町となった町屋筋でかつては商店街の賑わいもあったことが想像できる。この筋の途中で西に向かう路地があり、上り坂になっている。 これが戒行寺坂である。路地に入るとすぐに若葉湯という銭湯がある。 谷筋の風景としては銭湯が似合う。
坂を上っていくと寺町になる。坂上の北側に戒行寺がある。寺の門前に標柱が立っている。「戒行寺の南脇を東に下る坂である。坂名はこの戒行寺にちなんでいる。別名「油揚坂」ともいわれ、それは昔坂の途中に豆腐屋があって、質の良い油揚を作っていたからこう呼ばれたという。」と書かれている。
戒行寺は文禄4年(1595)に建立された。 実は鬼平犯科帳で知られた長谷川平蔵の菩提寺である。ただ墓は今はなく、どこへ移転したかは不明。 供養碑のみが残る。
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