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2017年6月22日 (木)

津の守坂(四谷)

靖国通りの合羽橋下から新宿通り三栄町に向かって上るのが津の守坂。 坂の西側はディープな荒木町。 人気の裏町である。 この荒木町全体が窪地になっていて、江戸時代は岐阜美濃国高須藩主松平摂津守の屋敷だった。荒木町の中はそれはそれで1冊の本になるくらいの情報を秘めているエリアだが、ここは津の守坂の話。

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屋敷の中には湧水が作る滝まであったというが、この高低差を見ると頷ける。 明治になってから大名屋敷は一般に開放され、観光地としてたいそうにぎわった。 今も津の守弁財天にその名残を見ることができる。荒木町の歓楽的な雰囲気はその頃の名残りともいえる。

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津の守坂の坂上から坂下を望むと、自衛隊のビルが正面に立っている。 その敷地も尾張殿の屋敷だったから、この辺りも江戸時代は全く違う雰囲気だったのだろう。  坂下には紅葉川が流れ、水車もあったという。 摂津守の屋敷内の池は源流の一つだった。

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津の守坂の東側には新宿区歴史博物館がある。 入館料300円で随分と楽しめる郷土博物館である。 新宿の大昔から、発展する様子まで、なかなか充実した内容で、何度も訪れている。

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